第一三共もM&A合戦参入 ジェネリック拡大色が鮮明に

2008年7月号 BUSINESS [ビジネス・インサイド]

  • はてなブックマークに追加

国内製薬4強のうち唯一、海外製薬企業の買収に乗り遅れていた第一三共がインド最大の製薬企業ランバクシー・ラボラトリーズを買収すると6月11日に発表した。買収額は約3685億~4950億円になる見込み。

エーザイが39億ドルでMGIファーマ、武田薬品工業が88億ドルでミレニアム、アステラス製薬が4億ドル弱でアジェンシス、という具合にグローバル製薬を目指す国内勢は相次いで米国の医薬企業買収に乗り出している。

第一三共が狙ったランバクシーは、世界有数のジェネリック医薬品(後発医薬品)メーカーで、07年12月期の売上高は日本円で1856億円。最近は新薬開発にも手を広げている。第一三共は、「2015年ビジョン」の達成目標として売上高1兆5千億円、海外売上高比率60%を掲げており、またエーザイ同様にインド進出も進めていた。今回の買収で、ランバクシーの全株式の50.1%を取得する見込みだ。

ジェネリック拡大は日本だけでなく世界の一大潮流になっている。今後、第一三共は新薬ビジネスのみならず、世界のジェネリック市場にも参入する方針を鮮明にした点で、他の日本の製薬企業の買収戦略と全く異なる。

各種の法規制をクリアし、買収が完了するのは08年度内になる予定。費用は自前の現預金プラス借り入れにより調達する。

   

  • はてなブックマークに追加