民主党の「黄門様」が「七奉行」結成に動く

2007年8月号 POLITICS [ポリティクス・インサイド]

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民主党の小沢一郎代表との不仲がささやかれる「黄門様」こと渡部恒三最高顧問が、岡田克也元代表や前原誠司前代表を中心とした「七奉行」の結成に動き出した。2005年の郵政解散で惨敗して引責辞任した岡田氏に関して渡部氏は「充電を終えれば、『ポスト小沢』の最有力候補」と位置付ける。また、前原氏については「俺の目の黒いうちにもう一度、党首にカムバックさせてやる」と語っている。さらに野田佳彦氏、玄葉光一郎氏、仙谷由人氏、枝野幸男氏の4衆院議員に落選中の樽床伸二氏を加えて、渡部氏自身がその一人だったかつての旧竹下派「七奉行」の民主党版を、「反小沢」の中核部隊として旗揚げしようというわけだ。そんな渡部氏の計略を察知した小沢氏の周辺からは「敵がはっきりするから好都合だ」との声も聞かれる。

   

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