「エネチェンジ」決算不能/エリート社長の「破廉恥」

産業革新投資機構系ファンドを割当先に40億円の増資をしたばかり。甚大な被害を及ぼす恐れも。

2024年5月号 BUSINESS

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東証グロース上場のENECHANGE(エネチェンジ)が決算不能の異常事態だ。不祥事発覚は株主総会の前日。そのリリースによれば、あずさ監査法人によって古典的とも言える連結外しが見つかったのが事の発端だった。その影響額は売上高で約22億円、経常損益で約9億円のマイナス。2月上旬公表の2023年12月期決算は売上高約66億円、経常損失約12億円だったから、実態はもっとボロボロだったわけだ。エネチェンジは灘中・灘高から東京大学法学部を経て英ケンブリッジ大学工学部に学んだ城口洋平氏(36)が現地で13年に設立した「ケンブリッジ・エナジー・データ・ラボ」が前身。スマートメーターのデータ解析事業が当初の目的だった。その後、城口氏は15年、東京にエネチェンジを設立、ケンブリッジ社の事業を移した。料金比較サイト運営で電力・ガス会社から報酬を得る事業が成長、同社は20年12月に上場を果た ………

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