安倍長期政権の「腐敗」や「膿」はまだまだある

安倍元首相の射殺で開いた「パンドラの箱」の中には、立件を待つ不祥事がたくさんあるのではないか。

2024年3月号 POLITICS

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大山鳴動した、自民党の政治資金パーティーを巡る裏金事件は、大臣経験のない国会議員3人、議員秘書や派閥の会計責任者ら計10人の訴追で終わりと報道されている。かつて金丸信元自民党副総裁の5億円ヤミ献金が略式起訴、罰金で済んだときのように「検察庁」の庁名板に黄色のペンキをぶちまけたい衝動に駆られている人は多いだろう。しかし、安倍晋三元首相の射殺で開いた「パンドラの箱」の中には、立件を待つ腐敗や膿がたくさんあるのではないか。

安倍派7幹部は「嫌疑なし」

東京地検特捜部が政治資金規正法違反の罪で起訴したのは、安倍派の松本淳一郎会計責任者、二階派の永井等元会計責任者、大野泰正参院議員と岩田佳子秘書、池田佳隆衆院議員と柿沼和宏秘書の計6人。逮捕・勾留中だった池田、柿沼両被告以外は在宅のまま起訴された(両被告もその後保釈)。検察関係者によると、いずれも2018~22年の収支報告書不記載・虚 ………

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