瀕死の「キネ旬」 廃れる映画批評

著名な批評家は活動の場をネットに移行。紙媒体の限られたパイを大ベテランが奪い合い。

2023年11月号 LIFE

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紙媒体の映画批評が死に瀕している。老舗の映画雑誌「キネマ旬報」(キネマ旬報社)が7月発売の8月号より月2回発行から月1回に減り、廃刊の瀬戸際まで追い詰められた。専門誌のみならず週刊誌の映画批評欄も出版不況のページ削減の煽りで減り続けている。新聞も映画批評が載る夕刊の廃刊は時間の問題で、存続の可否を問われるのは間違いない。無料のネット批評サイトが普及し、物語を要約しただけの「エセ批評」は用済みになったということだが、執筆場所の減少やシニア評論家が既得権を貪り続けた結果、後進が育っていないことは映画界の発展には大きなマイナスだ。世界最古の映画雑誌を標榜するキネ旬は1919年、映画好きの学生たちが集まって創刊された。どれだけ古いのかといえば、毎年2月発表のキネ旬ベスト・テンは1924年の開始で、米国のアカデミー賞(29年~)よりも歴史があるのだ。10日ごとの ………

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