ツキがない「番長」前原が仕掛ける野党再編

「非自民」による政権交代を掲げ、国民民主の代表選に名乗り。呼応する動きもあるが、拭い難い「前原アレルギー」も。

2023年9月号 POLITICS

  • はてなブックマークに追加

旧民主党代表に43歳で就任し、「日本のトニー・ブレア」と称されたホープも、今や御年61歳(当選10期)。国民民主党代表選(9月2日投開票)に名乗りを上げた前原誠司元外相の動向が、永田町の注目を集めている。国会議員数21人の小政党のトップ争いなど本来些事に過ぎないが、連立政権に一枚噛もうとする「いんちき野党」現党首との一騎打ちとなれば話は別。各党とも勝負の行方に目を凝らす。国民民主の岸田政権に対する傾斜は異様と言っていい。玉木雄一郎代表が音頭を取り、昨年度予算に賛成後、内閣不信任決議案への反対、衆院選挙区調整の拒否と、常に野党の足並みをかき乱し、「1強多弱」の一助となっている。その玉木を引き立てたのは、他ならぬ前原だ。旧民主党の前原グループで目を掛け、政調会長補佐などに起用。一方で1993年の初当選以来、前原の信条は「非自民」による政権交代。共に「自己 ………

ログイン

オンラインサービスをご利用いただくには会員認証が必要です。
IDとパスワードをご入力のうえ、ログインしてください。

FACTA onlineは購読者限定のオンライン会員サービス(無料)です。年間定期購読をご契約の方は「最新号含む過去12号分の記事全文」を閲覧いただけます。オンライン会員登録がお済みでない方はこちらからお手続きください(※オンライン会員サービスの詳細はこちらをご覧ください)。