読者の声

2023年5月号 連載

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赤坂でGöttinを開業したのが2006年。FACTAを知ったのも同時期。気付けば約18年の長い付き合いになります。ネットが発達し、電子書籍全盛の現在、定期購読専門の紙媒体雑誌を維持するのは並大抵の努力では出来ないと思います。

その原動力は何だろうと考えると、当時編集人だった宮嶋さんが、共通のお客様とご来店頂けた時の事を思い出します。記者や編集者の方々と、実に様々な話をされていました。コロナ絡みで難しい時期もありましたが、雑誌の本質は地道な人との繋がりにあるのだと思います。そんな繋がりの一端で、私の祖父が推理作家の高木彬光だった事や、実家が赤坂の料亭だった旨を、冗談混じりで紹介頂きます。この面倒見の良さや懐の深さが、雑誌に奥行きを与え、今に至っているのだと思います。

欲を言えば、芸術文化の記事を増やして貰えたらと。名を成した方の行き着く先は美術か福祉と決まっています。政治経済、金融は勿論ですが、そこに芸術文化を加え、総合雑誌としての地位を固めて欲しいと思います。

赤坂Göttin 高木啓行

   

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