岸田「異次元少子化対策」に潜む罠

コアな自民党支持層である保守層は岸田を見捨てつつある。右左両翼から攻撃され、政権は一気に転覆しかねない。

2023年3月号 POLITICS [「安請け合い」で馬脚]

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「新しい資本主義は、持続可能で包摂的な新たな経済社会を創っていくための挑戦であると申し上げてきました。我が国の経済社会の持続性と包摂性を考える上で最重要政策と位置付けているのが、こども・子育て政策です。(略)年齢・性別を問わず、皆が参加する、従来とは次元の異なる少子化対策を実現したいと思います」通常国会が召集された1月23日、新型コロナ禍となって初めてマスクなしで施政方針演説を行った首相、岸田文雄はここで語気を強めた。岸田文雄が「異次元の少子化対策」をぶち上げたのは、1月4日の伊勢神宮参拝後に伊勢市内で開いた年頭記者会見だった。「今年のもう一つの大きな挑戦は少子化対策です。少子化の問題はこれ以上放置できない、待ったなしの課題です。経済の面から見ても、少子化で縮小する日本には投資できない、そうした声を払拭しなければなりません。こどもファースト ………

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