地元・下関市議選で「安倍」から「林」へ権力交代

元首相の銃撃死から半年余にもかかわらず、 「林派」議員が急増、「林詣で」が盛んになっている。

2023年3月号 POLITICS

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安倍晋三元首相亡き後、地元の山口県下関市で地殻変動が起きている。2月5日に投開票された下関市議選では元首相に近い「安倍派」が減る一方、林芳正外相に近い「林派」が勢力を拡大。「リアリスト」の長州人らしく、元首相の銃撃死からわずか半年にもかかわらず、将来の総理候補とされる林氏に鞍替えの動きが目立つ。下関市議会の自民党会派は、安倍派の「創世下関」(改選前9人)と林派の「みらい下関」(改選前11人)に分かれる。今回の市議選で自民党から19人が出馬し、17人が当選。林派11人が全員当選を果たす一方、安倍派は5人と改選前からほぼ半減した。安倍派からは衆院山口4区の補欠選挙に立候補する吉田真次氏ら現職2人が出馬せず、現職7人が市議選に挑んだがベテラン市議2人が落選した。他に3人の無所属新人を立てたが、ようやく1人の当選を確保した。落ち目の安倍派を横目に勢力を伸ばしたの ………

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