特別寄稿/大塚耕平・参議院議員 日本再興に不可欠 「デュアルユース」を直視せよ

「学者の国会」が軍事研究の是非を議論しているうちに、多くの日本の技術が諸外国やテロリストの手に渡り、軍事転用されてきた。

2022年11月号 POLITICS [三耕探求⑨]

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軍民両用で使われる製品や技術を「デュアルユース」と称し、軍事用が民生用に転用される場合を「スピンオフ」、逆に民生用が軍事用に転用される場合を「スピンオン」と言う。20世紀、とくに1980年代まではスピンオフの事例が多かったが、産業IT化が加速した90年代以降、とりわけ21世紀入り後はスピンオンの事例が激増。民生技術と軍事技術の区別は困難である。民生技術が想定外の軍事利用に至るケースを「デュアルユース・ジレンマ」と言うが、それを気にすることはもはや無意味である。

軍民技術の峻別は不可能

そもそも古今東西、軍事用と民生用の技術は渾然一体と進化してきた。洪水や浸水被害防止の土嚢(どのう)すら戦闘でも使う。鉄条網は獣や泥棒除けとして作られたが、戦場では対人障害物、陣地構築資材に転用された。ナイロン等の合成繊維は撥水性が良く、軍服や防弾チョッキに応用された。1916年、第1次大戦で英軍 ………

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