腐った巨樹/パナソニックを蝕む「シロアリ」

津賀時代に入社した外様にさしたる実績はなく、起こすのは混乱ばかり。ほど遠い復活。

2022年11月号 BUSINESS

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「表舞台から2年間も姿を隠していて、出した結果がこれかよ」。パナソニック社内でそう陰口を叩かれているのは「ヨーキー」の愛称で知られる常務執行役員の松岡陽子だ。 

社内に漂うしらけムード

ヨーキーはカリフォルニア大学バークレー校などで電気工学を学び、カーネギーメロン大学やワシントン大学では教授職に就いた。米グーグルの研究部門「X」の立ち上げやイノベーション責任者を務め、2019年秋にパナソニック入りした。「グローバル企業」と標榜しても、そう思われているのは日本国内だけ。外部からの人材流入は少なく、ほとんどをプロパー社員が占める「マルドメ」パナソニックでは異色でピカピカの経歴。当初、ヨーキーの入社を同社は大騒ぎしたが、その後、沈黙した。「ヨーキーを静かな環境に置き、パナソニックの変身を窺わせる新ビジネスを立ち上げてもらうという経営陣の判断だった」と幹部は言う。21年9月、 ………

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