「英ソブリンリスク」明日はわが身の「日本売り」

ハンドル操作を誤れば英国の二の舞い。 金融市場の疑念が高まれば「日本売り」が一気に広がる。

2022年11月号 BUSINESS

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英トラス政権が打ち出した無謀な大型減税策は、市場の不信を買い、株・債券・ポンドの「トリプル安」という「英国売り」を引き起こした。イングランド銀行(中央銀行)による長期国債の緊急買い入れで、市場はやや落ち着きを取り戻したが、財政政策と金融政策の不整合が招いた混乱は、日本に「明日はわが身」の教訓となろう。「財政政策と金融政策に、食い違いがあれば経済対策は機能しない。我々は大規模で対象を絞っていない財政政策を推奨しない」――。9月下旬、国際通貨基金(IMF)は、いつになく直截的な表現で、トラス政権の経済対策を批判した。トラス政権が発表した「成長プラン」は、電気ガス料金の引き上げ停止に加え、所得税率や富裕層の最高税率の引き下げ、法人税増税の撤回といった大規模な減税策が並ぶ。市場から総スカンを食らったのは、減税の財源を国債増発に依存している点。IMFは、 ………

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