「8番キャッチャー」維新・馬場代表の叩き上げ渡世

高卒のコックから上り詰めた「裸一貫の武闘派」が、 閉塞感に押し潰されそうな政界の風穴となるか。

2022年10月号 POLITICS

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日本維新の会の新代表に馬場伸幸衆院議員(57)が就任した。地元高校卒業後、コックや代議士秘書、地方議員を経て国会議員に。7月の参院選で立憲民主を上回る比例票を獲得した日本維新の会の代表の座を射止めた。名門世襲や学歴エリート、組織・団体に依存する国会議員が跋扈する中、稀な「裸一貫叩き上げ」の党首誕生である。「今、公明党との関係はリセットされて白紙だ」――。9月9日、馬場氏は大阪市内で記者団に「次期衆院選で公明党とガチンコ勝負」を宣言した。公明党の現職がいる大阪府と兵庫県の計6選挙区に候補者を擁立する可能性に言及したのだ。「浪花節が通じる馬場さんとはやりやすい」と、高を括ってきた公明党幹部は慌てふためいた。これまで維新と公明党は、大阪市を廃止して特別区を設置する「大阪都構想」を巡り協力関係にあった。公明党に都構想実現に協力してもらう代わりに、公明党 ………

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