創価学会が骨を拾う「公明・山口」8期目続投

高まる「線路向こう」からの再評価に、勇退を決めていた山口氏が逆らう術はなかった。

2022年10月号 POLITICS

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公明党の山口那津男代表が厳しい立場に立たされている。同党の熊野正士参院議員のセクハラ行為を巡る週刊誌報道が原因だ。山口氏らがセクハラ行為を隠蔽したとも報じられた。「未曽有の危機に団結して困難を乗り越える」──。山口氏は9月8日の党会合でこう述べた。9日には週刊誌発行元を東京地裁に提訴。損害賠償と謝罪広告の掲載を求め「戦う姿勢」を示した。支持母体・創価学会はこの種のスキャンダルを嫌う。党内には「山口氏は身を引くべきだ」という声も漏れた。9月15日告示の党代表選を目前に控えたタイミングだったからだが、山口氏はスキャンダル処理と同時並行で党代表選出馬に向けた推薦人集めも行っていた。

頼りになる「守護神」

山口氏が2009年9月に就任してから13年。1998年の再結党以降では在任期間最長記録を更新し続ける。世代交代が既定路線だった公明党で山口氏続投を求めたのは創価学会だった。創価学会 ………

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