ゼロの恐怖「関経連」会長候補

副会長は13人だが有資格者は2人だけ。阪急阪神の角は最右翼も恐ろしく評判が悪い。

2022年10月号 BUSINESS

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財界不要論や老人クラブ化が指摘されて久しいが、東の「経団連」(正式名称は日本経済団体連合会)、西の「関経連」(関西経済連合会)共に一向に改革の気配はなく、副会長以上の役員の多くが惰眠を貪っている。こんなにおいしいポストはない。

会長有資格者はわずか2人

企業内の出世競争で勝ち残った役得として持て囃されるが、新型コロナウイルスのパンデミック(世界的大流行)など国難に際しても機能不全の政治家や官僚を向こうに回し論陣を張るでもない。マスコミには「誰のための財界か」と問い質すのも馬鹿馬鹿しいほどの脱力感が蔓延している。それでも数年に1度の会長人事ともなると、財界担当記者は半ば義務感に駆られ「後任は誰に」と嗅ぎ回るようになる。本稿は西の「関経連」の話だ。現会長(住友電気工業会長)の松本正義(78)は2017年5月に就任し、来春で在任期間は通常任期とされる3期6年を満了する。本来な ………

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