小池を担ぐ「三都物語」が再浮上

コロナ禍に立ち向かう東京、大阪、愛知の3知事が「令和の大政奉還」で再連携か。

2020年6月号 POLITICS

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安倍晋三首相が緊急事態宣言の延長を発表した翌日の5月5日――。都庁に集結した報道陣を前に、自身のシンボルカラーでもある緑を基調とする防災服を着こなした東京都の小池百合子知事は「感染拡大防止協力金」の追加支給を発表した。新型コロナウイルス対策で他の知事がもはや追随できない1千億円規模の目玉政策を雄弁に語る姿が、「3年前の電撃会見」と重なる。「コロナ収束と五輪中止が決まれば、小池を軸とした政局が再び始まる。乗り遅れてはダメだ」。与野党に幅広い人脈を持つ野党幹部の1人は、小池氏の自信に満ちた表情に国政を揺るがす「政局」の芽を見た。「電撃会見」とは17年9月25日――。安倍首相が衆院解散を表明する3時間半前、小池氏が都庁の同じ会見場で「希望の党」と書かれたフリップを掲げ、新党結成を宣言したことを指す。旧民進党や連合を巻き込み、一時は自公政権を過半数割れに追い ………

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