FBリブラの会員「当局」に楯突けず脱退

創設メンバーのペイパルが、独仏の金融当局が断固とした態度を示したことを引き金に離脱を表明。ほかのメンバーもグラグラ。

2019年11月号 BUSINESS

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6月の発表以来、欧米の規制当局からの猛反発を受けているフェイスブックの仮想通貨「リブラ」。FBの子会社で実際の事業を担うカリブラの最高経営責任者デビッド・マーカス氏が9月25日ブログに「新しいプロトコルを構築することが人々のための真の変革」(意訳)と題する文章を公開。「既存の決済ネットワークの枠組みの上では、コスト削減、イノベーションによる市場開放、最新金融サービスにおける利用障壁の軽減は難しい」と主張した。この文章を読む限りでは当局との溝は埋まりそうにない。現在の金融秩序を維持したい、つまり既得権を死守したい体制側からすると、存在意義の否定としか映らない内容だからだ。マーカス氏は、以前米下院公聴会の席で「当局の懸念解消を優先」といった趣旨の弁明をしたが、それとは裏腹に既存の枠組みの外側でリブラ経済圏を構築しようと目論んでいると疑われてもしか ………

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