九電工が浮利を追う「メガソーラー」に奔走

大震災の嘆きを再エネ負担という形で受け入れた国民感情を逆撫で。公益事業にあるまじき浅ましさ。

2019年10月号 DEEP

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五島列島の宇久島に、日本最大・480MWのメガソーラーを設置するプロジェクトが、9月にスタートした。年間発電量は51.5万MW時で一般家庭17万3千世帯分の年間消費電力に相当し、九州電力玄海原発1号機とほぼ同じ発電量だ。事業主体となっているのは、九州電力関係会社の九電工で、大量の太陽光パネルを供給する京セラ、海底ケーブルなどを敷設する古河電工などとともに17年12月、宇久島みらいエネルギーHD合同会社を設立した。宇久島は面積約2500万平方メートル、約2千人が暮らす半農半漁の島。そのうちの4分の1を借り上げ、地場の畜産業に影響を与えないよう太陽光パネルを高い場所に設置、その下で牛を放牧する営農型太陽光事業。規模の大きさにそうした配慮も加わって、総事業費は約2千億円である。再生可能エネルギー(再エネ)の未来を切り開く事業と誇っていいハズだが、本誌が「8月末に工事計画届 ………

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