積水ハウス「老害」和田会長を放逐

「詐欺事件」の責任を押し付け合う会長と社長が怒鳴り合い。52歳の新社長抜擢の真相。

2018年3月号 BUSINESS

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積水ハウスは2月1日付で社長が交代した。仲井嘉浩取締役常務執行役員(52)が社長に昇格し、阿部俊則社長(66)が代表権のある会長に就いた。社長、会長を計20年務めた最高実力者の和田勇会長兼最高経営責任者(CEO、76)は取締役相談役に退き、4月の株主総会後には取締役も退任する。阿部氏が2008年に就任して以来、10年ぶりの社長交代。経営陣の若返りと説明したが、実は今回の社長交代は和田氏に対する阿部氏のクーデターである。住宅メーカー業界では昨年の早い段階から「積水ハウスの社長交代」が噂になっていた。ただしその中身が違う。和田氏は会長を続投、阿部氏が退任し、社長には今回、副会長に就任した稲垣士郎副社長兼CFOが昇格するとみられていた。積水ハウスは昨年、東京都品川区の土地約2千㎡の取引で代金70億円の大半をだまし取られた。その責任をとらせ阿部氏を退任に追い込むのが和田 ………

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