立憲民主党「進」外れスッキリ

2017年11月号 POLITICS

  • はてなブックマークに追加

民進党代表の前原誠司は山尾志桜里の幹事長抜擢で勢いに乗り、野党共闘の主導権を握って来年の総選挙で政権交代を狙うつもりでいた。ところが「山尾不倫騒動」で出端をくじかれ一挙に失速する。首相の安倍晋三は衆参3分の2の改憲勢力を温存し、来年の通常国会での改憲発議を狙っていた。実現すれば来秋の総裁選に出ず勇退してもいい。そんな思いもあった。ところが、内閣支持率が急落し、公明党が改憲慎重に転じた矢先、前原民進党が転んだ。今なら勝てる、政権を延命できる。最側近の首相秘書官、今井尚哉らに叱咤され「大義なき解散」に踏み切った。東京都知事の小池百合子は総選挙を来秋から来冬とみていた。安倍にはその前に勇退してもらいたい。そのあと消費増税凍結を掲げ、自ら出馬して一挙に政権を取ろう、それまでは側近の若狭勝と民進党を飛び出た細野豪志を走らせておけばいい。そんな腹づも ………

ログイン

オンラインサービスをご利用いただくには会員認証が必要です。
IDとパスワードをご入力のうえ、ログインしてください。

FACTA onlineは購読者限定のオンライン会員サービス(無料)です。年間定期購読をご契約の方は「最新号含む過去12号分の記事全文」を閲覧いただけます。オンライン会員登録がお済みでない方はこちらからお手続きください(※オンライン会員サービスの詳細はこちらをご覧ください)。