大阪府が「困窮介護老人」に救いの手

「サービス付き高齢者向け住宅」に生活保護受給者を入居させる苦肉の策。

2013年11月号 LIFE

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介護保険が施行されて今年で14年目。だが、高齢者や家族の不安は解消されていない。要介護度が重い人向けの特別養護老人ホーム(特養)には42万人もの待機者がおり、認知症向けのグループホームも供給不足。有料老人ホームは一時金が高額で手が届かない―――。こうした状況を解決する切り札として国土交通省が11年10月から始めたのが、サービス付き高齢者向け住宅(サ高住)である。自宅介護が難しくなった高齢者の受け皿となる新しいバリアフリー集合住宅。高齢者居住安定法による賃貸住宅で、居室には必ずトイレが整備され、従来の厚労省の施設より断然広い最低18㎡。訪問介護事業所やデイサービス(通所介護)の併設型が多く、介護も受けられる。押し寄せる都会の高齢化の波に「とにかく早く普及させねば」という国の焦りが、建設時の助成制度に見て取れる。1戸につき上限100万円の補助金。「税を私有 ………

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