ついに調査報道が管財人のタブーに挑む。日航、SFCGを手がけた有力弁護士が、Jトラストと何を仕組んだか。
2013年9月号 COVER STORY [管財人の虚実]
新興金融グループのJトラストが先頃、ライツ・オファリング(新株予約権の無償割り当て)による1千億円近い巨額増資を行った。M&A戦略をさらに加速させる算段らしい。同社率いる旧ライブドアグループ元幹部の藤澤信義社長はここ数年、過払い金問題で壊滅状態の貸金業界にありながら、配下の企業群を複雑に駆使して倒産会社を次々買い漁るなどし、異形の金融帝国を形成してきた。そんな中、同社にとって大きな跳躍台となった2011年末の武富士(現TFK)のスポンサー就任をめぐり、かねて不透明さが指摘されてきた選定過程の一部始終がここにきて明るみに出てきた。そこでは藤澤氏の抜け目ない立ち回りぶりだけでなく、「倒産村」の第一人者である小畑英一弁護士による背信まがいの行為まで浮かび上がってくる。
疑惑の本丸へと迫る前に、紆余曲折した武富士倒産の経緯を振り返ってみたい。業界最強の営 ………
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