アサツーDK 外資の餌食「妖怪人間ベム」

広告業界3位だが、電通・博報堂に追いつこうと、世界一の広告会社WPPと組んだのが仇。50億円の特別配当を迫られ「無血開城」。

2013年4月号 COVER STORY [企業スキャン]

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「はやく人間になりたい!」でき損ないの人造人間ベム、ベラ、ベロの3人は、ふだんは人間の外見だが、魔物と戦えば、醜い妖怪の姿をさらす悲しい生き物。正義をなせば人間になれると信じて、さすらいの旅を続ける――そんな連続ドラマ『妖怪人間ベム』が、11年10~12月に日本テレビで放映され、昨年映画化された。主演はジャニーズの「KAT-TUN」亀梨和也。平均15.6%の視聴率は、アイドル亀梨だけでなく、原作アニメの不思議な人気によるものだろう。もとは1968~69年、安田講堂事件など学園紛争のピーク時に、フジテレビ系列で放送された全26話のアニメ。20%を超す高視聴率だった。時代を映したのか、ストーリーも画面もとにかく暗かった。韓国で作画された逆輸入アニメだったせいで、キャラクターも無国籍風。その違和感がかえってウケたらしい。それから44年、実写版ドラマもヒットしたのだが、裏で ………

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