福島「線量計設置」で文科省の醜悪

招かれざる落札企業にイチャモンをつけ、契約解除した裏には、別業者との癒着疑惑。

2012年8月号 LIFE

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目に見えない放射線に苦悩する福島県の全域に「リアルタイム線量測定システム」が設置されたのをご存じだろうか。放射線測定器(線量計)を内蔵し、測定値を逐次表示する大きな固定式の機器で、ウェブ上でも測定データを確認できる。文部科学省により、今年3月までに各学校や公園に第1次600台、第2次2100台、計2700台の設置が完了。現在は県内各所で、太陽光パネルを搭載した白い円筒型のシステムを見ることができる。ところが、なぜか600カ所で、このシステムが2台並ぶという不思議な光景になっている。昨年11月、文科省は1次600台を受注・納入した業者との契約を、納入期限に間に合わなかったとして解除した。会見で文科省は「測定システムに誤差があった」とし、新聞各紙も大きく報じた。その後、文科省が機器の撤去を求めたが、業者は契約解除無効を主張して平行線。文科省は別の業者と契約、新しい ………

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