汚れた資源利権に米国「厳罰」

ダーティーなのは中国だけではない。米企業もアンゴラで贈賄疑惑。丸紅、日揮はナイジェリアでやられた。

2012年6月号 GLOBAL [アンゴラ贈賄疑惑]

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アフリカなど資源争奪の最前線で、相手国の権力者に「ソデの下」を渡して権益を得ると、米国の海外腐敗行為防止法(FCPA、Foreign Corruption Prac-tices Act)に基づく取り締まりの手が、国境を越えてぐいと伸びてくる。米国の多国籍企業でなくても巨額の罰金が科せられ、すでに日本企業も網にかかった。

ゴールドマン、カーライルが株主

本誌1月号と4月号でアフリカの資源漁りにうごめく香港企業グループ「88Q」(香港金鐘道88号の高層ビルに本社があることからの通称)の謎を報じたが、米国企業も「同じ穴のムジナ」で手を汚していたとの疑惑が新たに発覚した。疑惑の焦点は米テキサス州ヒューストンに本社を置く深海油田の探査会社、コバルト・インターナショナル・エナジー。その株主は投資銀行ゴールドマン・サックス、買収ファンドのカーライル・グループ、投資ファンドのリバーストーン・ホールディングスというそうそうたる ………

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