債権者説明会に3千人が殺到。優良ゴルフ場を切り離し、預託金会員に尻ぬぐいをさせる詐欺まがいの手口。
2012年4月号 BUSINESS
ゴルフ場運営最大手「太平洋クラブ」が1月23日、民事再生法の適用を東京地裁に申請した。負債総額はグループ全体で1511億円。多くのゴルフ場が姿を消す昨今、「預託金制ゴルフ場会社の最後の砦」とされた同社の経営破綻はあまりにも重い。「太平洋クラブ御殿場コースで催す『三井住友VISA太平洋マスターズ』は存続が危ぶまれ、国際トーナメントが一つ消滅するとファンは心配しています。旧住友銀行(現三井住友銀行)の傘下で、国内外のゴルフ場買収を繰り広げたゴルフ業界黄金期の花形だっただけに、惜しむ声が多い」(ゴルフ専門誌記者)現経営陣は「バブル経済崩壊後の経営悪化に加え、東日本大震災の影響で利用者が激減し、資金繰りがつかなくなった」と説明する。しかし、内実は2月以降に500億円とも囁かれる預託金償還期限が迫り、資金繰りに窮した経営陣が、裁判所に駆け込んだにすぎない。トッ ………
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