3行合併の裏で仕組まれ、10年以上生き延びた「宝くじ」囲い込みのミイラ。飛ばしにそっくり、事業仕分けもかわす。
2012年2月号 BUSINESS [宝くじの二重底]
宝くじを“食い物”にするのは誰か――総務官僚が群がり、みずほ銀行ががっちり押さえている構図は、すでに共通認識としてある。だが、そこに二重底の構造が横たわり、秘密の黒幕会社が隠れていることは、ほとんど誰も知らない。天下り官僚の跋扈は、2010年5月の「事業仕分け」第2弾で明らかになった。仕分けの対象となった日本宝くじ協会と自治総合センターは、委託宣伝費として281億円を受け取り、自治体や公益法人などに配分。その際、総務省OBのいる公益法人に手厚く助成するという“お手盛り”で顰蹙(ひんしゆく)を買った。宝くじ事業資金を得ている6公益法人の歴代理事長43人全員が総務省の天下りで、役員の平均報酬は約2千万円と“破格”だった。行政刷新会議はこうした「たかりの構図」と、広告宣伝費などの「壮大なムダ」を批判したが、宝くじ関連団体はあの手この手でかいくぐって今も健在だ。発売 ………
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