朝日新聞の「某重大事件」

民族団体取材中にはめられた。が、朝日では「二等市民」の記者を、本社組は誰も救わない。これぞメディアの病巣。

2012年2月号 CHASE [消えたAERA記者]

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週刊誌AERAの記者が一人消えた。どんなジャンルの記事も、しゃにむによく書く記者だった。2010年夏、大相撲の賭博疑惑を追っていた。6月28日号から5週連続で書きまくる。サウナまで北の湖親方を追い、千代大海に突撃し、相撲部屋にひたすら通いつめた形跡がうかがえる。だが、7月26日号を最後に、ヒマネタ取材に転じた。12月には海老蔵と半グレの暴行事件を追っているが、S記者の大相撲記事はふっつり途絶えた。「警察当局の狙いは野球賭博の胴元となっている暴力団組織への圧力の強化だ」そう、彼が書いたとおりだ。が、11年4月からS君の名が誌面を飾ることがなくなったのは、どうしたことか。消息が知れたのは暮れも押しつまった12月27日、著名ブロガーが「週刊AERA記者が美人局にひっかかったらしく、朝日新聞と標榜右翼が師走を暴走」と題するブログを書いてからである。やっぱりか。10年秋、大相撲 ………

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