原発襲うサイバー兵器「スタクスネット」

イランのウラン濃縮施設を麻痺させ、原発施設を管理する米エネルギー省を標的とする「マルウエア」の正体。

2011年12月号 BUSINESS [中国が「犯人」とは限らない]

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日本でもサイバー攻撃が日常化してきた。我が国を代表する防衛関連メーカー「三菱重工業」や政府広報ウェブサイトに続き、最近では国会までやられてしまった。国会議員やその秘書官、事務局職員を含め2660人が、サーバーに接続する時に使うIDとパスワードを盗まれた疑いがあるという。なぜ、このような事態が発生したのか。かかる被害を引き起こすウイルスが添付された標的型攻撃メールを、7月に衆議院議員の一人がクリックして開いたことが事の発端だった。ウイルスが新種のものであったため、インストールされていたウイルス対策ソフトに検知されず、侵入したウイルスは1台のパソコンから次々に広がり、ネットワーク全体に感染した。しかも、外部に情報を漏洩させるという、これまでにない強力なタイプであった。発端となった議員室が事務局に通報したのが、それから1カ月後の8月末だったため、IDとパ ………

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