新日鉄・住金の合併で不動産業界に膨らむ期待

2011年9月号 DEEP [ディープ・インサイド]

  • はてなブックマークに追加

今年2月、12年10月に合併する方針を打ち出した新日本製鉄と住友金属工業。現在は公正取引委員会が2次審査中だが、合併が実現した場合、新本社がどこになるのか、不動産業界は鵜の目鷹の目だ。事実上の新日鉄による住金吸収ゆえ、新日鉄の本社が新会社の本拠地になるのが順当なところ。ところが、同社が入居している丸の内パークビルディング(三菱地所)は手狭で、住金の本社部門が、そこに合流するのは不可能という。住金は晴海のトリトンスクエアに本社を構えており、こちらは収容能力に余裕がある。だが、プライドの高い新日鉄が住金の本社に移ってくるとは考えにくく、そもそも都心のビジネス街から離れた場所では不便すぎる。三菱地所は今、総力を挙げて合併会社の本社を丸の内に引き留める方策を練っている。三井不動産なども、久々の大型案件獲得のチャンスと見て動き出した。「日立製作所と三菱 ………

ログイン

オンラインサービスをご利用いただくには会員認証が必要です。
IDとパスワードをご入力のうえ、ログインしてください。

FACTA onlineは購読者限定のオンライン会員サービス(無料)です。年間定期購読をご契約の方は「最新号含む過去12号分の記事全文」を閲覧いただけます。オンライン会員登録がお済みでない方はこちらからお手続きください(※オンライン会員サービスの詳細はこちらをご覧ください)。