「東京直下」より大阪、名古屋は安全か

大阪平野を縦断する上町断層帯がズレ動くと死者4万2千人。名古屋も猿投・高浜断層帯の被害想定は33兆円に及ぶ。

2011年7月号 DISASTER

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3月に起きた東日本大震災のあと、次の地震は東京で起きるだろうと、囁かれている。大手企業の中には首都直下地震の危険がある東京を避けて、中枢の一部を大阪に移転させる動きも現れた。大震災発生直後、いち早く拠点を大阪に移した外国企業や在日大使館もあった。東京に比べて大阪や名古屋は、果たして大地震の影響を受けない「安全・安心な都市」だろうか。東日本大震災はM(マグニチュード)9.0という、かつてない日本最大の地震となり、日本列島は「地学的体質」が変わり、各地に地震が誘発する事態となった。それとともに、地震発生が懸念されていた南海トラフの地震(東海、東南海、南海地震)が、より近づいたかのようだ。これまで言われていた地震発生確率は、東海地震87%、東南海地震70%、南海地震60%。東日本大震災の発生で、これらがより高まったとみられるためだ。

大阪の地下街はどうなる

今回の大震災は隣り ………

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