「慶応評議員」選挙のバカげた狂奔

慶応卒の社長、会長のために「白票」集めに走らされる企業幹部。落選候補のほぼ全員が復活するアホらしさ。

2010年12月号 BUSINESS [商売上手な「陸の王者」]

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ワールドカップイヤーに開かれる慶応義塾卒業生評議員選挙の結果が出た。53人が立候補。当選した30人の顔ぶれを見ると、日清食品ホールディングス社長の安藤宏基氏、サントリーホールディングス会長兼社長の佐治信忠氏、大和証券グループ本社社長の鈴木茂晴氏、JXホールディングス相談役の渡文明氏など、お歴々が並ぶ。学校法人慶応義塾の最高意思決定機関である評議員会は総勢約100人で、「教職員評議員」「推薦評議員」「塾員評議員」「卒業生評議員」の4種で構成される。このうち定数30人の「卒業生評議員」を選ぶ選挙は、何かと評判が悪い。大企業の社長、会長と、その経験者がこぞって出馬し、露骨な票集めをするからだ。「慶応出身でない人からすると、常軌を逸した選挙」と酷評されている。そもそも、いかなる選挙が行われるのか。まず候補者には2種類ある。一つは慶応OB・OG100人以上150人以下 ………

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