三井物産に「オバマ・トラップ」

前門のメキシコ湾原油流出に、後門の対イラン制裁。米経済紙を通じて発せられた驚愕の警告サインとは。

2010年8月号 COVER STORY [原油流出とイラン制裁]

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三井物産も“針のムシロ”に座らされるのか――。トヨタ自動車の豊田章男社長が2月24日に米議会公聴会で顔をこわばらせていた光景が、今度は三井物産関連会社の幹部に置き換わって7月22日のワシントンで再現されそうだ。ルイジアナ州のメキシコ湾沖合70キロ、英石油資本BPが開発する海底油田の石油掘削施設「ディープウオーター・ホライゾン」で爆発事故が発生したのが4月20日。海中から噴き上げる褐色の原油がメキシコ湾に流出し始めて3カ月経った。流出総量は190万~360万バレルに達し(7月3日現在の推計)、渚で原油まみれとなったペリカンが連日テレビで放映されている。深海で油井を遮断する作業は難航、BPは「早くて7月下旬、ハリケーンなどで遅れれば8月中旬までかかる」との見通し。今やBPのトニー・ヘイワード最高経営責任者(CEO)は全米で怨嗟の的だ。

3メガバンクを名指し

とうとう上院の国土安全保障・政府活動委 ………

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