監視委「佐渡賢」が口にした重い一言。警視庁の振興銀行立件を尻目に、インデックスHDをマークする。
2010年8月号 BUSINESS
日本振興銀行の総帥、木村剛前会長がついに塀の中に落ちた。警視庁捜査2課は7月14日、木村や西野達也社長ら幹部5人を銀行法違反(検査忌避)容疑で逮捕した。「すべて警視庁というわけにはいかないだろう。(株式を)上場している企業だって関与しているんだから、うちだけじゃなく、五反田だってやらないわけにはいかない」検察関係者との飲食の席で佐渡賢一はそう言い切った。かつての特捜検事、今は証券市場に睨みを利かす証券取引等監視委員会(日本版SEC)委員長のこの一言は重い。佐渡は東京地検特捜部副部長として、政界と闇社会との関係を赤裸々に暴いた佐川急便事件を手がけ、大阪地検検事正時代には、同和利権の象徴でありながら捜査当局でさえ手を出せなかった「食肉の帝王」浅田満元会長のハンナンがかかわる「牛肉偽装」にメスを入れている。政界のみならず、相撲界から暴力団まで“ハンナ ………
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