傷だらけ小沢と菅が「最後の決戦」

菅は3年前の安倍とそっくり。小沢系議員は7月下旬の両院議員総会から執行部攻撃の狼煙を上げる。

2010年8月号 POLITICS

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参議院選挙での民主党の惨敗で、菅直人政権は発足から34日目にして政権末期の様相を呈している。衆参両院で多数派が異なる「ねじれ国会」が10カ月ぶりに復活したのは致命的だ。ねじれ状態に2年間耐えた自公政権と異なる点は、現与党が衆院で法案の再議決が可能な3分の2以上の議席を擁していないことだ。9月5日には民主党代表選が待ち受ける。党内抗争のゴングは鳴った。菅の息の根を止めるのは、自民党でもみんなの党でもなく、民主党前幹事長の小沢一郎だと見る向きは多い。  菅は消費税問題で迷走し、得たのは勝敗ラインから10議席も少ない44議席。自民党に改選第1党の座を奪われた。小沢は内心、ほくそ笑んでいるに違いない。菅の求心力の低下は、そのまま小沢の党内での発言力を強めていく。だが、小沢も菅同様に、政治的に死ぬか生きるかの崖っぷちに立っている。前首相、鳩山由紀夫とのダブル辞 ………

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