規制虚しく、未成年の「出会い系」被害増加

2010年6月号 連載 [IT万華鏡]

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改正出会い系サイト規制法が完全施行されてから1年余り。出会い系サイト(インターネット異性紹介事業)と認定されるサービスの利用者は、満18歳以上であることを証明するために、パスポートや運転免許証など公的身分証での実名登録が必要となった。これにより、少女をターゲットにした買春など違法行為を目的とする輩は事実上締め出されたが、ネットを介した未成年者の犯罪被害が一向に減らないのはなぜか。理由は規制法が、あくまでも「出会い系」を謳うサイトだけを想定しているからだ。そのため、不心得者は法の網の届かない「非出会い系サイト」であるミクシィやグリーなどのSNSへ舞台を移し、悪行を働くようになった。警察庁が把握しているだけでも、09年に買春などに巻き込まれた未成年者は前年より増えている。特に、非出会い系サイトを介して被害に遭った児童は1136人と前年比で43.4%増加。出 ………

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