ライバル関係を乗り越え新聞業界に提携ラッシュ

2010年5月号 BUSINESS [ビジネス・インサイド]

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新聞業界でちょっとした提携ラッシュが起きている。全国紙の朝日と読売が4月から記事と写真の相互配信を始めた。自社の取材網ではカバーしにくい地域のニュースを補完することが目的だ。今のところ対象は鹿児島県だけで、県の北東部に位置する霧島市など3市1町は朝日の霧島支局が、薩摩半島の南九州市など4市は読売の指宿通信部がカバーする。紙面に掲載する場合は朝日・読売の「地域取材特約」のクレジットを入れるという。07年10月1日に朝日、読売、日経3社の社長がそろって記者会見した「ANY」提携の中身は、インターネットと販売、災害時の新聞発行の3事業分野だったが、今回は、朝日・読売の2社とはいえ、記事と写真の相互提供という新たな段階に入ったことになる。ただ、この提携では各1人の人員削減効果しかなく、これをどこまで広げられるかがカギだ。両社は基本的に競合関係にあり、そう簡単に ………

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