あの冨山和彦の起用で知れる無知。財務省も国交省も腰を引き、時間を空費した。サドンデスは目前だ。
2009年11月号 COVER STORY [トラウマの悲劇]
人は過去のトラウマから逃れることができないのだろうか。彼をみているとそう思えてならない。「彼」とは国土交通相、前原誠司である。06年2月の「ガセメール」事件に引っかかり、わずか半年余りで民主党代表を辞めざるを得なかった代償は大きかった。「平成の爆弾男」永田寿康衆院議員は辞職と自殺に追いやられ、前原も雌伏の苦渋を味わった。そこに舞い降りてきた国交相の拝命。山積する問題を見事に処理してこそ、傷ついた前原ブランドも回復する。内政にも強いと印象づけて、ポスト鳩山一番手の座を固めようと意気込んでいるのだ。現実はそう甘くない。前原といえば安全保障・外交の生真面目な論客。政治的な駆け引きは最も不得手な政治家と言われてきた。元党代表を処遇するポストとして、問題山積の国交相はどうかと首をひねる向きが多いのも当然だ。だからこそ前原の言葉は先走る。このままでは ………
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