日興アセマネ買収を決めた住友信託の身の程知らず

2009年9月号 BUSINESS [ビジネス・インサイド]

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約1100億円で日興アセットマネジメントの買収を決めた住友信託銀行。住信は近年、八千代銀行や不動産金融のファーストクレジットへの出資・買収を繰り返したが、業績は鳴かず飛ばず。「M&A下手」を絵に描いたような住信が挑む身の丈を超えた大型買収は、墓穴を掘る危険性が高そうだ。日興アセマネは商品設計力に定評がある国内有数の資産運用会社。これまで主に日興コーディアル証券の販売ネットワークで金融商品をさばいていたが、その日興コーデは住信が距離を置く三井住友フィナンシャルグループ入りが決定。日興アセマネが投資家の注目を集める投資信託を開発しても、住信には日興コーデのような店舗網も販売力もなく、宝の持ち腐れになりかねない。そこで住信は投資負担の軽減と販路維持のため、三井住友に日興アセマネ株を一部譲渡する協議に入った。ただし、三井住友側は部分出資で得られる配当 ………

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