みずほFG――「コーポレート銀行」の病巣

斎藤会長に続き佐藤頭取を襲ったグロテスクな「紙爆弾」。問題だらけの「コーポレート銀行」はもはや解体の運命か。

2009年7月号 BUSINESS [企業スキャン]

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ダッチロールを続ける巨艦、みずほフィナンシャルグループ(FG)。国内最大のサブプライム損失、巨額の最終赤字転落と後ろ向きの話題に事欠かない。しかも、ハレンチな首脳人事が罷り通り、行員のモラルダウンは目を覆うばかり。公的資金注入さえ囁かれる満身創痍のメガバンクに何が起こっているのか。6月25日に開催されるみずほFGの株主総会のひな壇に、斎藤宏みずほコーポレート銀行(CB)会長(65)の姿はない。同日付で兼務するFG取締役を退任するためだ。写真週刊誌に暴露されたテレビ東京の女性記者との密会を株主総会で追及されることはない。斎藤氏が率いたCBとみずほ証券が8千億円に迫るサブプライム損失を出したことは周知の事実。それだけでも十分な引責に値するのに、斎藤氏はなぜ、CB会長にとどまるのか。株主への説明責任を蔑ろにする株主総会など茶番に過ぎない。それが罷り通る銀行風土 ………

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