2009年4月号 連載 [「軍略」探照灯 第36回]
民主党の小沢一郎代表が2月24日、記者団に「米海軍の第7艦隊だけで米国の極東でのプレゼンス(存在)は十分だ」と述べたのに対し、自民党は猛然と嚙み付いた。麻生太郎首相は「同盟国である米国が海軍だけ、あとは空軍も海兵隊も陸軍もいらないとは、防衛に少なからぬ知識のある人はそういう発言をされないのではないか」と語り、他の同党幹部からも「非現実的」「日米関係を危うくする」「防衛費を3倍、5倍にしようとする暴論」などの非難が相次いだ。自民党寄りの新聞も社説で「日本の防衛と日米同盟の根幹を否定しかねない発言」と論じて攻撃に加わった。だが在日米軍の実態と米軍再編の方向、米国の財政事情を考えれば、将来は小沢説のような状況になる可能性が高いように思われる。在日米空軍は沖縄県の嘉手納にF15戦闘機(定数54機)、青森県の三沢にF16戦闘機(同40機)を配備していることになっ ………
オンラインサービスをご利用いただくには会員認証が必要です。
IDとパスワードをご入力のうえ、ログインしてください。
FACTA onlineは購読者限定のオンライン会員サービス(無料)です。年間定期購読をご契約の方は「最新号含む過去12号分の記事全文」を閲覧いただけます。オンライン会員登録がお済みでない方はこちらからお手続きください(※オンライン会員サービスの詳細はこちらをご覧ください)。