政府支援の迷走で沈没寸前。曙光が差すとすれば、エコカーに挑戦する経営陣の奮起しかない。
2009年1月号 BUSINESS [企業スキャン]
米自動車大手3社(ビッグスリー)に対する「自動車大手救済法案(自動車産業融資・リストラ法案)」がダッチロールしている。下院が12月10日、法案を可決したことで140億ドル(約1兆3108億円)の政府融資が可能になり、ビッグ3の資金繰りも一息つくかに見えたが、一転して翌日の上院では審議が決裂、廃案の気配が濃厚となった。本稿の締め切り時点では今後の展望はまだはっきりせず、さらに迷走する可能性もあるが、ビッグ3の一角であるGM(ゼネラルモーターズ)は事業継続のためには年末までに約40億ドルの融資が必要としており、状況次第では「チャプター・イレブン(米連邦破産法11条)」適用の申請に追い込まれかねない。資金繰りが最も窮しているGMの行く末に対してはかねてから、「将来的には破綻しかない」という悲観的なシナリオを描く人が多い。ノーベル経済学賞を受賞したプリンストン大学の ………
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