オバマ「聖」から「俗」への変身
超大国再建をめざす「チーム・オバマ」選びは首席補佐官で片鱗。アジア政策は実動部隊が主役に。
2008年12月号 [アメリカ新政権助走]
ワシントンに「ニュージアム」というニュースの博物館がある。見どころの一つが、全米各地の新聞の1面を毎日展示するコーナーだ。11月5日。すべての新聞はバラク・オバマの米大統領当選を伝えていた。
「新しい夜明け」「歴史は作られた」……。見出しから興奮が伝わってくる。人種差別が激しかった南部アラバマ州の新聞は、笑顔のオバマの写真に「In Our Lifetime」と大きな活字を組み合わせて万感の思いを込めた。自分の目でアフリカ系大統領の誕生を見るとは思わなかった、という意味だ。
熱狂のさなかでもクール
社会を蝕んできた根深い人種対立や差別が解消するわけではない。国民の多くはそう知りつつも、自分たちはこの国を新しい時代へと導いてくれるリーダーを選んだのだという高揚感を味わっている。
だがオバマはあまり喜びを表に出さなかった。当選が決まった11月4日夜。20万人以上が集まったシカゴの公園に姿を見 ………
