新聞協会賞は「毎日新聞のお家芸」か

2008年10月号 連載 [メディアの急所]

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今年度の新聞協会賞の編集部門に毎日新聞のアスベスト被害報道(ニュース)とフジテレビのミャンマー軍兵士による長井健司さん銃撃の瞬間映像(写真・映像)、新潟日報の柏崎刈羽原発長期連載記事(企画)が選ばれた。このうち「ニュース」はいわゆるスクープが対象で各社がシノギを削る分野。朝日新聞は守屋武昌前防衛事務次官のゴルフ接待汚職、読売新聞はイージス艦の機密情報流出、TBSは安倍首相の辞意表明をぶつけたが、約3500人分の石綿被害者の資料を入手し、520以上の事業所で労災があった実態を特報した毎日が選ばれた。これで毎日の受賞は3年連続23回目。編集部門の最多記録を更新した。毎日のアスベストは前評判が高かったものの、社内では英文サイトのコラム「WaiWai」で不適切な記事が掲載され続けた不祥事の余波を懸念する声があった。過去に不祥事を理由に協会賞を辞退した例もあったが ………

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