日本一の福祉をダメにしたメデカの「鷹巣取り」本格化

2008年8月号 DEEP [ディープ・インサイド]

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秋田県北秋田市(旧・鷹巣町)に大手介護企業メデカジャパンの新施設が出現し、同社の進出が本格化しそうだ。本誌前号で報じたように病院債権問題でユニマットの傘下に入り、創業者の神成裕氏は代表権のない会長に退いたので「鷹巣取り」を断念かと見られたが、北秋田市が6月に募集したショートステイ事業者に手を挙げてきた。鷹巣町といえば、北欧並みの施設「ケアタウンたかのす」を建設して「日本の高齢者ケアのモデル自治体」と言われ、全国から視察者が絶えなかった。だが、リーダーの岩川徹町長が03年の選挙で敗れてからは、見るも無惨なレベル低下が進んでいる。新市長をはじめ地元経済界や議員が「福祉は身の丈で」として予算を削減した結果だが、実は、背後で動いているのはメデカジャパンとの指摘もある。同町のケアの歴史を描いた羽田澄子監督の映画『あの鷹巣町のその後』のラストシーンで ………

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