飛島、熊谷、前田ら土木系ゼネコンの「終末」

2008年6月号 BUSINESS [ビジネス・インサイド]

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飛島建設が一段と追い詰められている。4月25日に08年3月期業績予想の下方修正を発表。連結最終赤字が従来の60億円から109億円へ悪化したほか、営業赤字も52億円から86億円へと拡大している。連結最終損益は02年3月期から7期連続の赤字で、その合計額はざっと670億円。業績修正と同じタイミングで約200人(全従業員の12%相当)の希望退職の募集を発表したが、自己資本275億円(07年9月中間期)の財務体力では「もはや再建に打つ手なし」(証券アナリスト)の状況といえる。飛島はバブル崩壊後に金融機関から債務免除を受けた、いわゆる「ゾンビ・ゼネコン」の一社。ただし、1883年に福井で創業した老舗で、傘下から暖簾分けして独立した同業者が少なくない。そのうちの一つ、熊谷組は80年代に大手の一角に食い込むほど急成長したが、不動産への過剰投資で躓いて飛島と同じように債務免除を受け、現在で ………

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