「暴落」新興不動産株の真実

人呼んで「USAJ」銘柄。スルガ摘発に乗じて金融“村八分”の風評を流す売り仕掛けの軍団あり。

2008年5月号 DEEP [「反社会勢力」汚染の妖怪]

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株式市場で何かが起きている。昨年3月末から08年3月末にかけて株価の年間下落率が7割を超す“暴落”銘柄が山ほど出ているのだ。トップは中古オフィスビル再生などのサンフロンティア不動産(東証1部)。30万1000円から2万9050円と約90%も下落した。2位には経営多角化に失敗した金融のNISグループ、3位には厚生労働省と捜査当局に引導を渡された介護・人材派遣のグッドウィル・グループ……と下落も「さもありなん」とうなずける企業が並ぶが、上位20社中14社は不動産業者が占める。サンフロンティアに象徴されるように、狙い撃ちにされたのは、不動産業界でも新興のデベロッパー企業だ。聞き飽きた「サブプライムローンの余波」か。否、この異様な下げには別の力が働いている。それは「反社」――反社会的勢力という名の妖怪の影なのだ。とどめは警視庁組織犯罪対策4課が昨年から内偵を進め、3月4日に不動産 ………

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