「資源の黒船」に屈する日本

大英帝国の再来を思わせるBHPとリオ・ティントの15兆円合併。実現すれば、玉突き再編の津波が襲う。

2008年4月号 BUSINESS [鉄鉱石大幅値上げ]

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資源小国ニッポンを襲う猛烈な価格上昇――1バレル=100ドルを突破した原油や、4月に30%も値上げする小麦だけではない。2月18日の「鉄鉱石65%値上げ」のニュースに仰天した人も多かったに違いない。ブラジルの資源大手ヴァーレ(旧リオドセ)が、新日本製鉄やJFEスチールなど日本の鉄鋼大手4社に対し、2008年度分の鉄鉱石価格の大幅引き上げを通告、前年度比65%上げを呑ませたのだ。粉状の鉄鉱石(粉鉱)は1トン=48ドル弱から79ドル弱に跳ね上がる。日本は鉄鉱石のほぼ100%を輸入に頼るだけに、08年度の大幅値上げは約5千億円のコスト増。鉄鋼メーカーから川下の自動車、家電メーカーへ価格転嫁の玉突きが起きる。国内の消費が冷えるなかで最終製品への価格転嫁は難しく、下請けを絞るコスト削減も限界に近づいて、製造業界からは悲鳴が上がっている。転嫁できなければ市場から退場を迫られる。「そ ………

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