ロシアで有色人種差別 ネットでも暴力動画

2008年1月号 GLOBAL [グローバル・インサイド]

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ロシアで有色人種への人種差別的な暴力事件が相次いでいる。ロシアの人権団体SOVAによると07年1月~11月末には546人が人種差別的な襲撃を受け、57人が死亡したという。モスクワ(34人が殺害され180人が怪我)やサンクトペテルブルク(5人が殺害、92人が怪我)など都市部が中心だが、一部の農村地帯でも発生しているという。

標的になりやすいのは黒人系。アフリカ人留学生の多くが身の危険を感じており、なかには学業を断念して帰国している例もあるという。また、中央アジアやカフカス系の人々も攻撃の対象になりやすいという。

11月下旬、人種差別的な殺人の動画をインターネットにアップロードしたロシア人男性が有罪判決を受けた。今後1年間の給料の10%が罰金として徴収されるという。この男性がアップロードした動画は、ネオナチのメンバーがカフカス系と思われる男性2人を連続殺害する残虐な内容で、ネット上に出回ったためロシアのブロガーの間で大きな話題になった。

   

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