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ムシャラフ「延命」パキスタンの隘路

ブットを首相に起用する妥協で、辛うじて大統領続投めざす。民主主義と穏健主義は定着できるか。

2007年11月号
特別寄稿 : by ハーラン・ウルマン氏(米戦略国際問題研究所主任顧問)

混乱と紛争で埋め尽くされる世界のなかで、中東と南アジアは一触即発の状況にあり、世界を危機に陥れる危険性を孕む。とりわけパキスタンの政情不安は潜在的に最も破壊的な台風の目となる可能性が高い。

11月15日の任期満了に伴う大統領選は10月6日、上下両院議員と全国4州の州議会議員の間接選挙で実施され、野党の棄権などでペルメズ・ムシャラフ現大統領の得票が圧倒的だった。公職兼務のままの出馬が違憲か否かを問う訴訟の結果を待たなければ就任できないが、最高裁判所は選挙実施を許しており、このままで行けばムシャラフ続投の可能性が大きい。来年1月15日までに実施される総選挙までに野党は「(多くの議員が辞任・棄権したため)レームダック化した議会の投票の合法性」を突いてくるだろう。

民族不在の「遠心力」国家

これから挙げる三つの可能性は、今後のパキスタンの行方を示すものだ。

第一は、最高裁が大統領

日本の給油停止は影響せず

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